2000年1月23日(第7回川あそび)餅つき&ドロンコ自然観察会レポート
増田英敏(駒沢お月さま会)

「駒沢お月さま会」(自主保育グループ)のメンバー、子供達と一緒に今回、初め て「川あそび」に参加しました。
  朝からスッキリ晴れ渡り風もなし。暖かい位の陽気の中、11時頃、会場の兵庫島 に参加者(集計では90名が参加者)が三々五々で集まり始めました。 先づは、F.O.S.のメンバーに連れられて、野鳥の観察。 バードウォッチングも初めての体験。双眼鏡、望遠鏡(余りの高性能ぶりに思わず 「うぉっ」)の使い方から教えてもらって、いざ、川縁へ。 カワウ、ユリカモメ、セグロカモメ、コガモ、オナガガモ、白鷺が観ることができた、そうです。 (残念乍ら、私は餅つきの準備で付いて行けなかった為「伝聞調」ですみません)


 お次はキクイモやハマダイコン掘ったり、クコの葉摘んだり。特に、子供達はキクイモの根っこ掘りに熱中。どうも、土をすくえばショウガに似たこぶりのイモがゴロゴロ出てくるのが気に入ったらしい。(夢中になって掘る姿が目に浮かびます)

 うちの息子(6才)も河原から帰ってくるなり、ニコニコ顔で「お父さん、こんなに取れたよ」と言って土まみれの手でキクイモが入ったナイロン袋を差し出しました。

 ゆでたものを食べてみましたが、里芋の様にあっさりしていて結構いける味(味噌付けは酒のつまみにGood)。ハマダイコンはおひたしにしていいし、クコの葉は少し漢方薬っぽいですが、お茶っ葉に最適。多摩川の自然の恵みを堪能しました。「こりゃ、非常食にいい。2000年問題であんなにラーメン買い込まなくたって良かったなぁ」との声なき声も・・・。
 一方、残った餅つき部隊は名川精米店のおじさん(今回、初心者が多いのを見かねての協力)に「蒸し」「つき」「こね」方について指導を受け、準備にとりかかりました。 摩り下ろした大根の汁が大量に出てきたのを長谷川会長が「もったいない」(妙に納得)と言って呑み始めたのですが、「100%野菜ジュースで健康にいいョ」と奨められ、半信半疑疑で飲んでみると、案外、ほのかな甘みがあってサッパリした味。「ウ?ン、もう一杯」と、またも声なき声。

 そろそろ米が蒸した処で餅つき始め。最初は臼を遠巻きに遠慮気味だった皆さんも、その内、誰かれとなくペッタン、パッタン。

 いつの間にか帰ってきた小学生も飛び入り参加しました。杵を持つ小さい手に力がこもるのですが、ポットン…ポットン。写真を撮られてうれしいやら、恥ずかしいやら。 小さい子には、蒸した米を厚手のビニール袋に入れて手でコネコネして一口サイズのお 餅を作るのが、結構、人気の的でした。


 つきたてホヤホヤのお餅は、かっぽう着姿の女性陣がテキパキ、テキパキ、アンコ餅やら、きなこ餅やら、からみ餅に。更に、オオバコの葉を入れたら、草餅にヘ?ンンン。 片や、出来るが早いか、かぶりつく子供達。温かいトン汁も空きっ腹にグビグビ。 暫くは、モグ、モグ、モグ・・・(中略)の世界へ。 その内、アンコときな粉のお化粧で「ウ?ン、満足」の顔、顔、顔。どこかで「(食 べ過ぎて)もう食べられないよぉ?」とうれしい悲鳴も・・・。

 その後も、片時でも惜しむかの様に遊びまわる子供達。レジャー用車椅子を乗り物 にして走り回る子もいれば、川で石の投げっこをする子も。 野外遊びの好きな子供達ですが、いつにも増して「水を得た魚」の様に跳ね回っ ていました。

  他のお母さん達もお父さん達も大満足。まだまだゆっくりと思う内、時の立つの も早いもの。解散時刻(2時頃)となったので、名残惜しくてむずかる子供達を なだめすかして家路につきました。 「又、一緒に川で遊ぼうネ」と何度も指切りげんまんして・・・。

 ところで、私の方は、ですって? そりゃ、もう、漬物をつまみに、差し入れのお酒やぶどう酒でちびちび。要は、 飲んで食って極楽気分でした。

P.S. 一般参加の人、多摩川を愛するいろいろなグループがいるのに、川に魅き付けられて取り持たれた縁なのでしょうか?いろいろなお話、交流に花が咲きました。 初めての人でも優しく受け入れてもらえるアットホームな雰囲気。ウーン、何か病み付きになりそうですねぇ。 どうです、あなたも。「川あそび」。 面白いですよぉ?。


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レポート:宮内裕美子

「最高ですかー」と聞かれなくても今回も最高だった、第七回多摩川癒し研究会。2000年だし、1月だし・・・お正月めでたいとくれば「お餅つき」なのだ!(私だけかな・・) 年の初めはこれをしないと”てやんでー”一年が始まらないじゃん。(多摩川は東京と神奈川との境なので・・・)

 心配だったお天気もやっぱりお日様が今回も参加してくれました。そろいのハッピに・・・というわけにはいかないけれど前代未聞?の川原での餅つきのはじまりはじまり。

名川さんの超ウルトラサポートやもち米のご寄付、事前の下見など準備OK。何より参加しているみんなの気持ちが1番のパワーなのだー。究極の豚汁やドロンコ自然観察会の収穫物のキクイモ、大根、オオバコの草もち!!


 私はお餅つきに身も心も捧げていたので他のことよりお餅つきについて少々・・・。
今までお餅つきなど片手でカウントできるくらいしかやったことがなかった。しかもほとんど見学という感じ、それが、な、な、なんと今日はこの多摩川で、太陽の下で、もち米を蒸すところからお餅つきをしちゃったのだ。むちゃくちゃやねん。ところが・・・蒸したお米をきねでつぶしてはい!ペッタンペッタンよいしょ、ペッタン、手返し、ペッタン・・・外の空気、川ごしの風、おいしい空気がお餅にたくさん入って「多摩川餅」の出来上がり!!緑と水に囲まれて食べるお餅っておいしい・・・白いお餅に空と水の青がとけこんだ味がしました。冬のすきとおった空気の味がしました。みんなでかけ声かけて気持ちのこもったあったかい味がしました。ね!参加者のみなさん!!素りゃー水はつめたいしうすやきねなど洗ったりしておしんの世界と思うこともあったけど、お餅のあったかい感覚がいつまでも体に残っています。またお餅つきしましょう。