活動記録 H11.5.31
第4回川遊び「野草の試食」に参加して

とうきゅう環境浄化財団事務局次長 藤井知明

 

 5月31日(日)二子玉川地先の多摩川河川敷(二子橋下)で開催された「野草の試食」イベントに参加した。

 参加者は20名位で、当日はフレンズ・オブ・セミナー(任意団体)の柳田友邦氏、榎本正邦氏の案内で河原の植物の観察をしながら、今回試食する植物を採取した。

 柳田氏が植物一つ一つ手に取ってその名称、時には名称の由来、特徴、また、その植物にまつわる話等含蓄ある説明を聞くことができた。

今回観察した植物名を列挙すると、ヨモギ、オオヨモギ、シロツメクサ、アカツメクサ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン、ハルジオン、オオバコ、ヘラオオバコ、オニグルミ、ギシギシ、オオブタクサ、ネズミムギ、イヌムギ、カラスムギ、ツルマンネンクサ、オニグルミ、ニワゼキショウ、イタドリ、ユウゲショウ、クワ(実)等であり、多摩川の二子橋上流の河川敷草原で沢山見つけることができた。

 また、川辺近くにワンド(大きな川の入り江)が自然にできていて、そこには釣人が数人糸を垂れていた。この付近には沢山の野鳥が生息していて、色々の種類の鳴き声を聞くことができたが野鳥の姿はほとんど見えなかった。野鳥の鳴き声を聞いて、鳥の名称を両氏から説明を受けた。

 この所に大きな桑の木が一本あり、ちょうど赤い実つけていて参加者の希望者が試食した。赤い実は酸味が強かったが、紫色の実は甘かった。「この桑の木も野鳥がどこかから実を食し、この場所に排泄した中に種が混ざったいて芽を出しここまで成長したものでしよう」と柳田氏の説明に参加者一同感心していた。

 また、同氏はこの周辺のように、様々な種類の草木があることにより、それ等を食す様々な昆虫がおり、またその昆虫を食す各種の野鳥がいる。このように生態系の多様性が重要であると強調していた。

 植物観察、野草採取を終えテントに戻り、会員スタッフ、ボランティアによる野草の料理が振る舞われた。いくつか紹介すると、先ずヨモギ茶、次にヨモギ、シロツメクサ、ヒメジョオン等のおしたし、次にヨモギ、シロツメクサ、アカツメクサ、セイタカアワダチソウ、ヒメジョオン等の天ぷらを、また会員スタッフが事前に作って持参してきたクワの実の入ったゼリーを食べたがこれも美味であった。

 野草以外に、当日事前に榎本氏が多摩川で取ってきたカワエビと昨秋に取って冷凍保存しておいたカワハゼの天ぷらが振る舞われ、多摩川の味覚を参加者一同舌づつみを打っていた。

 柳田氏は80歳後半というが、この年齢にはとても見えず若々しく、これも普段から自然に接し、野鳥の声を聞き、野草を食しているたまものと推察した次第です。

以上

 

 

 

 多摩川癒し研究会では、今後もこうした「年齢差、ハンデを超えて河原に集い、楽しい川遊びをしながらバリアフリーの町づくり・川づくりを考える」イベントを企画していきます。今後のイベントに興味のある方は是非メールで案内請求を!!