癒し研究ノート---大洗海岸における日本初のバリアフリービーチ見学記
たまがわネット 荒木 稔

京浜工事事務所長からの情報により、茨城県大洗海岸で海水浴にアウトドア用の車椅子が用いられていることを知り、関係方面と連絡をとって、急遽8月16日(日)に現地を見学しました。

参加者は長谷川幹さん、三谷益巳さん、鉢嶺直洋さんと小生荒木稔の4人です。

パトロールセンターの責任者足立正俊さん(財団法人日本レジャースポーツ振興協会評議員)のお話を聞くことができました。足立さんのグループ(大洗ライフセービングクラブ)は5年前から大洗海岸の監視や環境浄化を手がけ、2年前からバリアフリーの海水浴を目指し、前例のないことなので模索しながら、しかし強力な率先力をもって進めたとのこと。多摩川癒し研究会の活動と似通ったところがあり、双方共鳴して話が弾みました。

アウトドア用車いすは海洋スポーツ用のタイヤの活用策の検討の中から生まれたとのことで、タイヤ以外はヨット用の特殊ステンレスで全くさびないとのことでした。

車いすは現在13台用意されていて、何台かは宝くじ協会の助成によることが書かれていました。

車いす以外に障害者用トイレ、シャワー、更衣室が用意され、それらと砂浜をつなぐ斜路、日よけのある休息コーナーが設けられていました。いずれも仮設物です。

我々も水着になり車いすに試乗して海に出ましたが、波を受けるときの感じがとても良く障害者の人が喜ぶことが体感されました。

多摩川の浅瀬でこの車いすを使って楽しい水遊びが可能であることが想像できました。

足立さんは多摩川センター主催の川のライフセービング講習会の講師になったことがあるとのことで、多摩川と大洗海岸との交流も話題になって握手、帰路につきました。

アウトドア用車いす
「ランディーズ」

1台 23万円で、最近やっと量産に入ったとのこと

障害者用の更衣室、シャワー、トイレ、スロープが仮設で設置されている。
アウトドア用の車いすののり心地はとてもソフト

水の中に入っていくと、浮力が生じてコントロールが難しくなりますが、その感覚が多くの障害者に受けているそうです。

場合によっては車いすごと倒れてしまうことが、波とたわむれることになり、障害者の感性を刺激します。

左から

鉢嶺さん、長谷川さん、

三谷さん、足立さん

撮影は荒木


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