晩秋になるとラグビーのシーズンに入り、テレビでも放映されるのを楽しみに見ています。今のところひいきのチームもありませんので、グラウンド半分で試合をしないように得点の少ない方に応援したり、チームプレーや個人技にひとり拍手を送ったりして楽しんでいます。しかし、実を言うともう一つの期待が含まれています。秩父宮で行われる試合には、グラウンド内の試合展開のほかに、もう一つバックスタンド後方の円錐形に並ぶ外苑の銀杏並木を観察する喜びがあります。だんだんと色づき始めて、それが美しい黄金色に変化していく様子がその都度わかります。そろそろ出掛けて行って、銀杏祭りに合流しようかなと考えるのも初冬の楽しみに加わります。
外苑の銀杏並木には忘れられない思い出があります。四谷の修道院にいた時、プレゼピオ(クリスマスの馬小屋)を作る頃になると今年は庭のどの付近に作ろうか、どのような形にしようか、材料は十分だろうか、補充の必要はないかと色々の思いをこめて計画に入ります。ある年のプレゼピオには、外苑の銀杏並木の落ち葉を自動車で集めに行って、敷き詰めました。おかげで並べた御像が葉の中にうずまってしまうほどのプレゼピオになってしまったこともありました。通りがかりの近隣の人も、ライトに輝くきれいな飾りを立ち止まって見て行くのも毎年の楽しみのようです。去年の通りではまずいなと思いながら、毎年新たなチャレンジにつとめるのも、待降節の喜びの一つです。
プレゼピオを飾ることは、単にきれいにするとか、見栄えがよいとかいうレベルではなく、飾りながら自分の心も飾っていくことであって、「去年の通りではまずいな」と、毎年新らたな意気込みとアイデアで自分の来年度の霊的チャレンジを目指していく姿の表れでなければなりません。幼稚園のクリスマスプレゼントには、よくプレゼピオのミニセットなどがいただけますが、こうゆうものもただ台の上にぽつんと置くだけでなく、周りをちょっとしたアイデアで飾りつけながら、各自の心の中に御子さまの場を作り上げるようにすれば、外的雰囲気が内的な向上にも大いに益するようになりましょう。
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