| 恒例になっている子どもたちの夏のキャンプも楽しく有意義に終えることが出来ました。直接、間接ご協力くださった方に感謝します。
サレジオ会にとって大いなる宝であり、キャンプ地となっている野尻湖宮沢の地は、その昔、外国人神学生たちが強制疎開させられた地で、ある学校の林間学校の建物が売りに出され、摂理的にチマッティ神父様の手元に送られてきた小切手で手に入ったものです。そこでの疎開生活は困苦のきわみで、食料不足は極度に達し、牛を連れて出かけ、牛の食べる草は大丈夫だとそれを持って帰って料理に入れ、飢えを凌ぐ生活を耐え抜きました。
若い先輩神学生の苦しみのしみ込んだ土地を、戦後、学生、生徒たちの林間キャンプ地として活用し、夏のひと時をここですごした多くの若い人々が忘れえぬよき思い出を胸に帰って行きました。
特に、1973年に始まり、欠けることなく続いて今年三十五回を迎える「野尻湖少年聖書学校」において、どれほどの若者が主のみ声を聞き、それに従って生涯を神に捧げることになったことでしょう。現在のサレジオ会は「野尻湖少年聖書学校」なしに語ることはできません。しかしその種は戦時中の先輩方の尊い犠牲にほかなりません。
ある冊子に当時の苦しい思い出を書き残してくださった神父様の表題は先に掲げた「野尻湖忘れまじ」であり、神さまの計らいを感じながら、当時の先輩方の苦しみに思いを馳せるのです。
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