FONS(フォンス)はカトリック碑文谷教会の広報誌です。教会聖堂にて配布しております。





VOL.88  2007.7.1



88号の主な記事
・神の愛に応える              主任司祭 アロイジオ  小 坂 正一郎

「神様との出会い」               アウグスティナ  金(キム) 奈英(ナヨン)

「受洗にあたって」                トマス 西田 哲朗
・ただいま!                     サレジオ修道院院長 アルド・チプリアニ
・ 教会委員会だより     〜4〜6月〜       
・たかが万歩されど万歩        フランシスコ・ザビエル   貴島 政邑
     
世田谷南宣教協力体だより   ヨハネ 岸井 啓悟


神の愛に応える              主任司祭 アロイジオ  小 坂 正一郎

「神はいのちを愛される、その愛に導かれて歩もう」。これはわたしたちの今年の年間目標です。わたしたちのまわりに満ち溢れている神の愛をわかり、それに応えていくことが信仰者の生き方です。そのためには先ず日常生活の中に働かれる神のみ業を見抜いていく必要があります。その時、信仰者として神の方に心を上げながら感謝を捧げ、神との一致に向けて進むことが出来ます。これこそ信仰者の道であり、人生の喜びに他なりません。わたしたちの目線をまわりに向けて、わたしたちの中に働かれる神のみ業をとらえながら、心を神の方に向けましょう。神に向かった目線は再びわたしたちの周りに巡ってきて、神のことばの実践につとめていくことになります。わたしたちの心、目線がこの循環によってより清められ、神との一致に高められます。今年はこの考えで次のような具体的努力の歩みをしてみましょう。

 神から与えられる恵みの最高のものは、何と言ってもいのちであり、また、それを支える大自然の実りそのものです。最近これについてあまりにも無視していた結果、生じている不安が大いに訴えられていますが、人間が生きていくその底にある神の恵み、神の働き、いのちの恵みに目を向けるようにしましょう。その時、神への感謝、賛美の心が生じてきます。

 信仰者としての個人個人が心を神に上げるだけでなく、碑文谷小教区共同体が共に心を上げる主日のミサ聖祭を特に大事にしていきたいと思います。単なる参加者でなく、キリストの神秘体の一員として、キリストの共通司祭職をいただいた者としての責任において、祭壇の上においでになるキリストと一致したいものです。

心を神に向けるときに大切なことは、自分の足をしっかりと大地につけて人間としての営みを忘れてはなりません。キリストの神秘体の一員として、その背丈に成長するためにも、わたしたちの次世代に目を向けることです。碑文谷教会では多くの若者がそれぞれの場で信仰者としての証しを示しています。それをもっと教会全体の交わりとして巻き込んでいきたいと思います。そのためには、それぞれの役割を理解すると共に若者との協力体制を作り上げていかねばなりません。



「神様との出会い」 アウグスティナ  金(キム) 奈英(ナヨン)


 私が神様に出会ったのは一体いつだろうか・・・。
 私の家族は韓国の伝統宗教とも言える仏教の信徒でありました。しかし、両親は宗教に対して厳しくはなかったので、私たち兄弟は幼い頃にはカトリック教会やプロテスタント教会に自由に通ったこともありました。
 だが、私たちが成人になり家族の宗教生活は自然的に仏教に統一されていました。これは、家族の一人である妹がシスターになることを決めた時にも、十年の修道院生活を終え正式にシスターになって活動しつつあった2005年まで変わりはありませんでした。ただ、シスターである妹の主イエスキリストに対する家族のための祈りだけが十年以上も続けられていました。
 しかし、私達の家族は長い時間、全能の神である父とそのひとり子イエスキリスト、マリア様を知ることは出来ませんでした。
 忙しい日々が続いていたある日、韓国の姉から一本の電話がありました。それは、当時イタリアで勉強をしていたシスターである妹の願いで教会に通うことにしたので、私にも日本で教会に通うようにと勧めるものでした。私は、東京にあるカトリック教会をインターネットで調べました。その中で、私は「カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)」に心を引かれました。それは、妹がサレジオ会のシスターだったことが一番の大きな理由です。
イエスキリストを詳しく知らなかったし、また今まで心からイエスキリスト及びマリア様と触れ合ったことがなかったので、未知の世界に踏み込んでいく不安がありました。そこで「サレジオ」という単語を見て、日本という異国で妹に会ったような気がしました。そして、全能の神である父とそのひとり子イエスキリスト、マリア様との出会いが始まりました。
 忙しい時には、教会に来ることができず、ミサに参加することが出来なかった日々もありましたが、ミサに参加することは私と主イエスとマリア様との間の心と心が繋がる時間となりました。碑文谷教会に通って一年半が過ぎた2007年4月8日に洗礼を受け、主イエスキリストの迷わない一匹の子羊として復活しました。 これからも毎週来られない場合があると思いますが、いつでもどこにいてもイエスキリストの生き方を習い、主の愛を知り、主の言葉を伝えることができるように生きていこうと思っています。



「受洗にあたって」               トマス 西田 哲朗
 神と私の初めての係わり合いは、幼少の頃小児喘息を発病して当時は治療させる医薬もなく神様にすがるだけでした。祖母は私を病から治す一心で観音様やお地蔵様を作らせ祈願していました。その際に祖母より教えられた般若心経を唱えると少し苦しみが和らげるようでした。幸い十歳位に良い治療薬ができ、又、体力がつく年頃となり完治しました。
 それからは生きてゆく為には神の存在は不可欠なものだと認識しましたが、その後身近に神を意識することもなく過ごしていました。
 以前より、現役を引退したら宗教について勉強をしたいと思っていました。丁度その頃、家内もカトリックの教えを学び直したいとの希望をもっており、一緒にサレジオ教会へ通うことになりました。 勉強会では、ロロピアナ神父様からキリスト教の基本を大変分かり易くお教え頂き、毎週の勉強会を楽しみにして通いました。二年目を過ぎようとしていた本年三月、神父様から「私は近々サレジオ教会を去ります。また、先日ローマであなたの受洗のお恵みのお祈りしてきました」と話され、このお言葉が私の背中を押しました。
 洗礼名は神父様があなたに相応しい名前ということで、その名はトマスでした。これは、家族が推薦をした名前と同じで思わず大笑いをしました。皆がそのような目で見ていたのかと良く分かりました。
 これからはイエス様にご迷惑をかけない様に生きていこうと思っています。



ただいま! サレジオ修道院院長 アルド・チプリアニ

 今から二十二年前、私は四谷にある管区長館に住み、サレジオ修道会の仕事やドン・ボスコ社で働くかたわら、毎週日曜日、子どもたちのミサや日曜学校の手伝いのために、こちらの碑文谷サレジオ教会に来ていました。それは十二年間続きました。このことは  私の司祭職にとって忘れられない貴重な体験でした。
 毎週、子どもたちやリーダーたちのために、どのように神さまのことを伝えようかと考えるのが楽しみでした。日曜日のさまざまな行事はもちろん、野尻湖でのキャンプ、クリスマス会など一つひとつの思い出よみがえってきます。
 当時の子どもたちが今や教会の中で立派な大人となり、中にはしっかりした家族を築いた人もいれば、今の子どもたちのためリーダーとなり献身的に活動している人もいます。本当に大きな喜びです。 
 その意味で、この四月よりサレジオ教会のそばにあるサレジオ修道院の院長として着任した際、思わず我が家に戻った気持ちになり、自然に「ただいま!」という言葉が出てきました。
 サレジオ会のさまざまな仕事で司祭館の「助任司祭」の部屋にはずっといられませんが、土曜日と日曜日にはなるべく教会の仕事のために空けておきたいと思います。司祭として皆さんにできることがあれば、遠慮なしにご相談ください。

 次のような小話があります。
  ある賢者が弟子にたずねました。
「神さまはどこに住んでおられるか。」
  弟子たちのさまざま返事に対して、賢者が結びました。
「神さまは歓迎してくれるところに住んでおられる。」God lives where you let Him in

 聖書には次のような箇所があります。「わたしは戸口に立って、叩いている。誰かわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう」(ヨハネの黙示録三・一九〜二〇)
 イエスさまは私たちの心のドアの前に立っていらっしゃいます。しかし、そのドアは外からは開けられません。中からしか開けることができないのです。私は碑文谷教会の中で信徒の皆さんに、神さまを歓迎するための小さな手助けができたらと思っています。

プロフィール
  霊名   アルド (13世紀北イタリアの聖人、イタリアではよくある名前)
  出生   1949年 イタリア アレッツォ(トスカーナ州)
  司祭叙階 1977年 (東京)
       1977−1985  川崎サレジオ中・高等学校
       1985−2007 四谷 サレジオ管区長館 ドン・ボスコ社
       2007年4月〜 目黒支部




教会委員会だより     〜4〜6月〜

 営利目的の一般参加団体については、今年はお断りしたいという意見で了承された。バザー売上の分配の中に青年達への活動費項目が盛込まれることになった。今年のバザーの目的はカテドラル大改修の補助が中心となる。

2 霊名のお祝いについて
 六月二四日 教会司牧に携わってくださる修道院の神父様方への感謝の気持ちを霊的花 束としてお贈りする。

3 信徒総会―今後の対応
 四月二二日、信徒総会の質疑応答を含めた全体の議事録はこのFONSに掲載される。
 また、質問された聖堂上部の壁画の出典元、由来、説明を知りたいという件については、 このFONSで調査結果を掲載する。

4 カテドラル大改修工事
  寄付―中間報告
 当初の目標としていた五百万円までにはまだ大きな開きがあり、更なる寄付をお願いす  ることになる。特に七月を募金期間とする旨が了承された。

5 今後の行事関係
   ・モンテ・ムクローネ男声合唱団コンサート
                 七月二二日(日)14時30分〜  
   ・サレジオ六教会の集い
                 七月十五日(日)13時〜カト リック足立教会にて
   ・野尻湖キャンプ
                 七月三一日(火)〜八月四日
   ・合同納涼祭
                 八月二五日(土)
                     聖体賛美式後、納涼祭となる予定。

6 その他
   ・「お泊り会・野尻湖キャンプ  に参加される保護者、教会 の皆様へ」の案内を近日、   作成し、寄付品等のお願いのアナウンスを始める。
  ・クリスマスミサのしおりを改訂することになった。内容、部数は、典礼委員会で吟味して   決定していくことになった。



たかが万歩されど万歩        フランシスコ・ザビエル   貴島 政邑
目黒郵便局の前に山佐(ヤマサ)計器株式会社の看板に「万歩計は当社の商標だ」と宣伝しています。そこには高い見識が感じられます。
 近代の医学の進歩は病原菌によってもたらされる感染症に向けられ、ワクチンや抗生剤の発達でこれを大方、克服しました(エイズ、インフルエンザ、慢性肝炎等は残っていますが)あの天然痘は地球から消えたのです(WHO宣言―一九八〇年)。
 お陰で日本人の平均寿命は世界一と言われる程の延びを見せました。
 生きていくため、病気を克服する代金すなわち国民の医療費はうなぎ上りに高騰しました。
 一九二〇年代に始められた健康保険は公的保険として世界に類を見ず、健康日本の商標のような物です。一九六〇年代にはいよいよ「国民皆保険」が達成され、年間医療費がついに32兆円を超えてしまいました。
 寿命の延長は結構ですが国の健保財源の枯渇という皮肉な減少を招くこととなり、厚生労働省は困りました。医療費を公的保険で稼ごうという国家の一大政策が覆ろうとしています。医療費の個人負担の割合をちょっとやそっと上げても間に合いません。そこで厚労省政策の大変革が発表されました。
 今後は今や大流行の生活習慣病の発病そのものを抑えるという。内臓脂肪蓄積の解消であります。飽食の時代人は三〇〇キロカロリー(体重の5倍)をとりすぎています。歩いてこれを消費するのに必要な歩数が丁度一万歩です。あなたの一万歩で国が救われるのです。
 歩け、歩けと言う昔の標語が今新しい意義を持つようになりました。
 いずれスポーツジムに保険証でいける日が来ます。これが保険適用の新しい領域です



世田谷南宣教協力体だより   ヨハネ 岸井 啓悟

1 合同堅信式(十月二一日)                                                        
今年は田園調布教会で十四時から幸田司教様司式で行う。                   この受堅申込み者の氏名は、七月末に報告する。
2 年間合同行事の確認
・三教会合同納涼祭 八月二五日に碑文谷教会で行う。六月九日、この実行委員会があり、当日は午後四時から聖体賛美式、五時から合同納涼祭を行うことを決定した。昨年の実行委員会での反省に基づき話し合われた。
・合同堅信式(右記の通り)
・三教会バザー
 上野毛教会 四月二二日  碑文谷教会 五月二十日 田園調布教会 十一月二五日
・司祭のローテーション
五月二七日、七月一日を
 三教会司祭のローテーションミサとする。
3 東京宣教司牧評議会の報告
三月十七日に開催された評議会の内容について
・今回のテーマ「心の問題」
東京教区で取組むべき優先課題である「信徒の養成、心の問題、難民移住移動者」の うち、「心の問題」に関して二回にわたり、現状と今後の取組みの可能性について意見交換を行う。
・岡田大司教様より
カテドラル改修工事は順調に進捗している。今年いっぱい募金活動を継続するので引続き小教区の協力をお願いしたい。
・幸田司教様より
「心の問題」に対する教区の取組みについて、平成十五年に東京教区の課題として取上げて、小宇佐神父が担当されている。現在の教区としての活動状況は「心のケア検討委員会」を立ち上げて決めた活動項目を推進している。  
           







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