レダマ(連玉)

Spartium junceuma, マメ科






アンデスでは retama と呼ばれ、それがレタマ→レダマになった(?)。レダマ属の唯一の種で落葉低木, 高さ2-4m。地中海原産で、日当りと水はけの良いところに生育する。植民地時代にスペイン人によりもたらされ、いまではアンデス文化の一部となっている。薬効があり、リウマチや前立腺の病気に用いられる。根は避妊薬として利用される。色素も抽出されている。焚き木としても用いられる。アンデスの宗教的行列のときには、黄色の花弁を集めて通りを飾る花のカーペットにする。
地中海地方の気候に似た(乾燥した)米国西部、アンデス地方、オーストラリアなど広い地域に帰化している。日本には江戸時代初期に渡来して庭木などに利用されたが、湿度の高い日本には馴染まず、園芸植物に留まっているようだ。




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