(3)ウルバンバ谷


雪を冠った山々はベロニカ山系(?)
ウルバンバ川沿いに村落が見える。

〜ユカイへ〜

クスコからバスでこの日の宿泊地ユカイへ向かった。クスコより標高が低く(2900m)、高山病を避ける配慮である。車窓から見える日干しレンガの家並みや農村風景は豊かな暮らし向きには見えず、雑貨屋風のお店の印象ともあわせて、中国東北地方の農村を思い出した。バスの窓からは雪を冠った山々が見えた。

ユカイは田舎の村で、そこだけ別天地のようなスペイン時代の建築のホテル、ソネスタポサダに泊まった。


山の斜面の家。日干しレンガの家なので山肌と同じ
色なのだろう。


9月7日(日)

〜ユカイの朝〜

朝食後、ホテルを抜けて周囲を散策。静かな村だ。広場や教会があり、バスを待つ人々がいる。小さい店でミネラルウォター(約1L)を購入。1.5ソル(ホテルでは6ソルだったそうだ)。牧草なのか、背中に草の束を背負って歩く親子に出逢った。どう見ても小学生だけど、日曜日だから、お手伝いなのかな?レンガ作りの家の戸口に立っていた女の子がニコッと微笑む。写真を撮りたかったけど、そのまま通り過ぎた。ホテル前の路上で織物等を売っていた女性たちからセーターを買った。15ドル(観光地では、ソルでもドルでも使える。1ドルは約3ソル)。アルパカ製と言っていたが、ホテルの値段の10分の1以下なのであやしいけど、軽くて色合いも気に入ったので満足。

泊まったホテル


中庭はこんな感じ。


ホテルの前の土産物売り

教会または修道院。左の塔は鐘楼。大きな木には
赤い花が咲いていた。

バスを待つ人々。

ブラッシの木。日本でも時々見かけるが、
オーストラリア原産のようだ。

〜オリャンタイタンボ〜


オリャンタイの像のある広場
チチカカ湖へ向かうグループと別れ、トレッキング組はバスに乗って、スタート地点へ移動。途中、インカ時代の要所オリャンタイタンポで休憩。日曜日の祭りの準備中だった。広場の物売りからコカの葉を一袋買う。ガイドさんに噛み方を教わった。「虫等が付いていないことを調べて、二つに折って奥歯で挟む。あまりクチャクチャ噛まない。出た唾液を飲み込み、20分くらいしたら吐き出す」そうだ。実践。特に何も感じないが、トレッキング中何度か噛んだ。コカは高山病に良いというし、アンデスの鉱山労働者たちはコカを噛んで(口一杯ほおばるそうだが)眠気と空腹を紛らわし、働き続けたということなので、高地トレッキングには良いはずだ。ガイドの一人も買っていた。

中学生たち(?)も祭りに出るらしく、準備中。

女子生徒たちもトラックに乗って祭りに向かう。