(6)インカトレイル3日目


マチュピチュの真南に位置するサルカンタイ山。聖なる山だ。

9月9日(火)

よく晴れた朝で、昨日越えたワルミワニュスカ峠も、今日越えるルンクラカイ峠(3998m)方面もくっきり見えた。峠を目ざして登っているパーティの列が見える。8:15 私たちも準備を整えて出発だ。すぐに登りになる。朝日がまぶしい。南半球だから、太陽が北東の空にあることを磁石で確認し、一人頷く。昨日見たdancing ladyがそこここに咲いている。遠くに氷雪のサルカンタイ山(6271m)も美しい。マチュピチュから真南にあたる聖なる山だ。10人程のイギリス人パーティと抜きつ抜かれつする。

朝食です。右上に斜めにインカ道が見え、すでに、
峠を目ざして登って行くパーティが見えました。

昨日越えたワルミワニュスカ峠を背にパッキング。

落としてしまったカメラを心配顔でチェックして
います。

Baby shoesというそうです。この写真では靴には
見えませんが・・・。

〜ルンクラカイ遺跡〜


登山靴のひもでキープの説明。
9時半に峠に近いルンクラカイ遺跡についた。見張り台らしい。半円形の石積みで、小さな窓もある。同じ台形で壁が抜けていないのは物を置く場所だそうだ。ガイドのワシントン氏が地面に図を描き、靴ひもでキープ(インカ帝国で使われた紐に結び目をつけて数を記述する方法)を作って熱心に説明してくれた。英語なので、ツァーリーダーのSさんが日本語に訳す。

チャスキ(飛脚)たちも休んだのでしょうか?

左下にルンクラカイ遺跡が見えます。

〜ルンクラカイ峠を越えて〜

11時半にルンクラカイ峠(3998m)に到着。写真を撮って下り始める。振り返ると今越えてきた峠の上空を悠然と鳥が舞っていた。コンドルよりは一回り小さいマウンテンカラカラという鳥だそうだ。眼下にヤナチャハ湖が見える。トレイルに人が入りすぎて栄養過多になり藻が増えてしまったそうだが、入山制限で少しずつ回復しているという。ペルーは見た所貧しい国だが、自然を守る姿勢は欧米並みだ。緑豊かな日本の山々は野放しだけど大丈夫か?
花を愛で、ときどき現れる遺跡を遠くに眺め乍ら、ゆるやかな下り坂を先へと進んだ。

峠を目ざす。

峠の上にコンドルに似た鳥が舞っていました。
マウンテンコラコラという鳥だそうです。

リンドウの仲間

Bomarea aurantiaca