(9)マチュピチュ到着


マチュピチュへの正式の門インティプンク(太陽の門)

〜太陽の門〜

ウィニャイワイナ遺跡を後にして、再びマチュピチュを目ざして歩き始めた。ゲートがありコントロール区域を出た。15:30、 最後に急な階段をひと登りすると、太陽の門(インティプンク)だ。今まで片鱗も見せなかったマチュピチュの全貌が目の前に現れた。つまり、ここは峠なのです。もっと感動してもよいはずだが、トレイルで多くの遺跡を見る度に、インカの人々の知恵に感心していたので、インカ文明に慣れすぎてしまったらしい。急に人が多くなったのは、マチュピチュ観光だけの人もここまで足を伸ばすからだ。記念写真を取り合う。ここも急斜面の山肌にサボテンが生えていた。「ここは熱帯」と聞かされてもピンと来なかったが、帰国して、緯度を調べたら南緯12度、北半球でいえばグアムの辺りで、認識を新たにする。 太陽の門からマチュピチュまで斜面を横切ってインカ道が続く。まだ2kmくらいはありそうだ。

太陽の門から見たマチュピチュ。いろは坂のような
ハイラム・ビンガム・ロードは、麓の村とマチュピ
チュを結ぶ。左手前は幅1mくらいの段々畑です。
インカ時代には高所恐怖症の人はいなかったようで
すね。

トレッキングのゴールも間近です。

〜麓の村へ〜

やっと見張り小屋から遺跡の中心へと入る。アンデネス(段々畑)に妙な格好をした集団がいた。あとで映画の撮影だと聞いた。ほどなく、写真でお馴染みの区域に出て、記念写真を撮り合った。ゲートにたどり着いたのが17時頃、バスでマチュピチュの発見者の名を付けたハイラム・ビンガム・ロードを下る。道沿いには土埃にまみれていたが、赤紫のラン(写真下)が咲いていた。高さ数メートルにも達し、花もたくさん付けていた。20分位で、麓のアグアスカリエンテス(正しくはマチュピチュ村というらしい)に着いた。クスコからの観光列車の終点で、マチュピチュへのバスの発着所がある。たくさんの土産物店とホテルに食堂、名前の通り、温泉もある。ホテルで、チチカカ湖を観光して来たグループと再会、賑やかな夕食となった。

Sobralia dichotoma ここでは、一番ありふれた花。

花は直径10cm位。カトレアに似ています。