5)リドー運河(Rideau Canal)


リドー運河(オンタリオ州) 20010.6.27


6月27日(日)〜28日(月)
 リドー運河は、オタワとオンタリオ湖畔のキングストンまで、川や湖を繋いで全長202kmに及び、1832年に開通した。当初の目的は、米英戦争の教訓により、軍事的な脅威に備えて物流輸送ルートを確保するためだったと言う。その目的には使われず、輸送ルートとしては役立ったようだ。現在はレジャーや観光にのみ使われている。実際にオタワからキングストンまで船で行くことができるそうだ。
 私は、昨年たまたま世界遺産を紹介するTV番組でこの運河のことを知り、ちょうど近くを通ることでもあり、立ち寄ることにしたのだ。サウザンド諸島の後、少し戻ってガナノークから32号線、15号線を北上し、運河沿いの町、スミスフォールズに立ち寄った。着いたのは夕方で、博物館は見学できなかったが、跳ね橋などを見てこの町を後にし、次の町メリックビルで泊まることにした。古い落ち着いた町で、泊まったSamJakes Innもクラシックで良かったし、水門で流れの止まった運河は鏡のように静かで絵のようだった。夕食後、ぶらぶらしていると、散歩中の中年夫婦に「旅行者ですか?」と話しかけられ、「良い散歩コースがある」とルートを教えてくれた。教えられた通りに翌朝散歩した。朝露に濡れた道沿いの花を愛で、朝食の準備をするキャンプの人たちと挨拶を交わし、水門の並ぶ水辺の田舎風景を楽しんだ。
 今回は寄らなかったが、オタワ市内のリドー運河も、観光船などもあって楽しそうだ。運河が凍って長さ7.8kmのスケートリンクとなるという冬景色も見てみたい。私たちは、運河沿いルートの途中からフリーウェイに乗って、オタワを通過し、モントリオールもパスして(以前見学したことのあるサン・ジョセフ礼拝堂の丸屋根が見えて懐かしかった)、ケベックへと先を急いだ。

オンタリオ州では道路標識などは、仏語と英語
の標記が並ぶ。(スミスフォールズ)

手動式の水門の隣の橋は跳ね橋だった。
(以下の写真は全てメリックビル)

運河には川の高低差に対応する水門が並ぶ。

水門の上は歩いて渡れる。

水門で流れが止まり、水面は鏡のように静かだ。

水辺の家にはボートがあり、余暇を楽しむようだ。

キャンピングカーで水辺での休暇を過ごす人々。

ボートの隣で朝食の用意をする人々。

リス。

Viper's Bugloss(ムラサキ科)

Bladder campion(ナデシコ科)

泊まったSamJakes Inn。1861年創業らしい。

宿の朝食はセルフサービス。




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