7)カムデン(Camden, ME)


カムデンヒルズ州立公園から港町を見下ろす。20010.6.30


6月30日(水)
 セントローレンス川を渡ってケベック市街地を後にし、南へと下る。途中で運転を交代して約2時間半で森林地帯の国境となり米国に戻る。道は一般道で、川や谷のある田園風景を楽しめるシーニックウェイ(scenic way)だ。AAA (アメリカ自動車協会)の地図では、景色の良い道路には、道を示す線沿いに傍点が打ってある。同じ方向に向かうなら、Scenic wayを選んだ方がずっと楽しい。12時近くにフォルクという村にレストエリアがあったので、昼食にした。ケネベック川のほとりで、何組かの旅人がピクニックランチをとっていた。水量も多くかなり流れの速い川で、傍らの掲示板にある説明によると、以前は木材を運ぶルートだったようだ。川面を埋め尽くす丸太をあやつっている風景写真が添えられていた。


ケネベック川。かつては付近で伐採した木材を
浮かべて運搬していたらしい。

川沿いの東屋で、手持ちの食料で昼食。

干し草を積んだ車。

田舎道では、この通り、車も人影も見当たらない。
 当初の予定では、海岸美のアーカディア国立公園に寄るつもりだったが、1日夕方にボストンの空港に息子を迎えに行くことになっていたので、アーカディアまで足を伸ばすとちょっと気ぜわしい。リタイア世代の旅はスローを旨とすべし、という訳で、アーカディアは止めて、代わりに川沿いのドライブを楽しむことにした。その辺りは前述のScenic way になっている。沿岸のどこかに泊まろうと探しながら走って、カムデンという小さな港町の近くのモーテルに宿をとった。海が見えるのが気に入った。家族経営の地味なモーテルで、客は3〜4組しかいなかったが、我々世代の女性2人の旅人とお近づきになった。話のきっかけは我々の車(レンタカー)がミズーリ州のナンバープレートだったからで、女性の一人がミズーリ州に住んでいるそうで、「ミズーリ州から来たの?」と話かけられた。よくある、話の糸口である。
 「港へ行けば美味しいレストランがたくさんある」と、モーテルの女主人が教えてくれたが、いつものようにスーパーマーケットに買い物に行き、食料を調達した。帰りにカムデンヒルズ州立公園に寄り、丘の上からの夕暮れ間近の海と島々の景色を楽しんだ。(本日の走行距離:295マイル)

 翌朝、カムデンハーバーの散策を楽しんだ。ヨットやボートがぎっしり停泊しており、木の桟橋では、犬と散歩する人などもいて、いかにもリゾート地だ。素敵なギャラリーや、土産物屋をぶらぶらするのも楽しかったが、ボストンまでの道のりも気になって、10時頃には出発した。

ヨットやボートが所狭しと停泊していた。

マガモに似ていたけど、正しくは何と言うのかな?

海沿いにはレストランも多い。板張りの桟橋を
散歩する人、クルージングへの勧誘者・・・。

レストランの外に並んでいたのはロブスター
トラップ(Lobster trap)と呼ばれる漁具のようだ。

「知床旅情」で有名になったハマナスによく似
ていると思ったら、こちらに帰化していると
ウィキペディアに書いてあった。

Common milkweed。この花は、旅行中あちこちで
見かけた。くす玉のような花が印象的だった。

町はこじんまりとしたリゾート地で、おしゃれ
な店も多かった。

店の入口で、木彫りの動物たちが迎えてくれた。

この店のデコイは素敵だった。

店のショーウィンドウ。

ハマナス。英語ではRamanas rose
とかWrinkled roseと言うようだ。




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