![]() 2006.4.22 御前山(奥多摩) |
高さ30−60cm、本州、四国、九州に分布。山地の湿った日陰の林下などに生える。葉の脇から花柄を出し、外面が暗紅紫色で内面がクリーム色の釣り鐘状の花を下垂する。花は2−3cm。全草にスコポラミンやヒヨスチアミンなどのベラドンナアルカロイドを含み、猛毒である。名前は、根がオニドコロに似ているのと(トコロ=野老)、誤って食べると錯乱して走り回るということに由来する。 ベラドンナアルカロイドには副交感神経の働きを抑える作用がある。根はロート根という生薬になり、抽出物のアトロピンやスコポラミンは重要な医薬品だ。葉は柔らかく、春先に山菜と間違えて食べる事故が時々報道される。中毒症状は、幻覚の他に、瞳が大きくなる、のどが渇く、脈が速くなるなど。 ![]() 2006.4.22 御前山(奥多摩) |
![]() 2009.4.19 御前山(奥多摩) |
![]() ベラドンナ 2006.5.15 東京都薬用植物園ハシリド コロの花は釣り鐘の外側が焦げ茶で内側がクリーム 色でしたが、こちらは内側が茶色なのが面白い。 |
![]() ベラドンナ(黄色種)2006.5.15 東京都薬用植物園 茶色の花のベラドンナの果実(約1cm)は青紫色 ですが、黄色の花を咲かす植物からは淡い黄色の実 が成るそうです。 |